読書感想文 の技術書

11 冊の技術書が見つかりました

達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ

達人に学ぶSQL徹底指南書 第2版 初級者で終わりたくないあなたへ

ミック / 翔泳社

2018年10月11日 発行

どんな本?

「とりあえず動くSQL」を書いては、後輩に「このサブクエリの森、入ったら帰ってこられないですよ」と苦笑される日々に終止符を打ってくれる一冊。CASE式とウィンドウ関数を手足のように扱えるようになり、自己結合やHAVING句の本来の使い方に「これがSQLの思想か」と膝を打つ瞬間が何度も訪れます。手続き型脳から集合指向脳への強制リハビリ施設。読了後、過去の自分が書いたSQLを見て静かに画面を閉じたくなるのが唯一の副作用です。

マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)

マスタリングTCP/IP 入門編(第6版)

井上 直也, 村山 公保, 竹下 隆史, 荒井 透, 苅田 幸雄 / 株式会社 オーム社

2019年11月29日 発行

どんな本?

「TCPって何の略でしたっけ」と聞かれて固まった経験、ありませんか。なんとなくpingを打ち、なんとなくtcpdumpを眺め、なんとなく動いているネットワークの上で生きてきたエンジニアに、OSI参照モデルから三ウェイハンドシェイク、サブネットマスクの計算まで「ちゃんと分かる」を授けてくれる定番書。読了後はWireSharkの画面が呪文から物語に変わります。表紙の地味さに反して、ここに書かれていることを知らずにインフラを語るのは、九九を知らずに微積を解くようなもの。

Webを支える技術

Webを支える技術

山本陽平

2010年5月01日 発行

どんな本?

「RESTfulなAPI作って」と言われて、とりあえずURLを動詞っぽくしてGETとPOSTだけで済ませがちなあなたへ。この本を読むと、URIの設計に妙なこだわりが芽生え、PUTとDELETEを使い分けないと気持ち悪い体になります。HTTPメソッド、ステータスコード、ハイパーメディアといった「なんとなく知ってる」をきちんと体系化してくれるのがありがたい。Webがなぜこの形で世界中に広まったのか、その設計思想であるREARやリソース指向アーキテクチャまで腹落ちします。読了後、同僚のAPI設計レビューで急に厳しくなって嫌われるところまでがセット。

ソフトウェアアーキテクチャの基礎(第2版)

ソフトウェアアーキテクチャの基礎(第2版)

Mark Richards, Neal Ford / オライリー・ジャパン

2026年3月06日 発行

どんな本?

「とりあえずマイクロサービスで」と言い出した上司に、根拠を聞かれて沈黙したことはありませんか。この本はそんな雰囲気アーキテクトを卒業させてくれる一冊。アーキテクチャ特性、コンポーネント結合、適応度関数といった武器を授けてくれて、トレードオフを言語化する筋肉が鍛えられます。レイヤードからイベント駆動、サービスベースまで主要スタイルを俯瞰できるので、設計会議で「それ、結合度どうなります?」とドヤれる日も近い。ちなみに「すべての答えは"場合による"」という金言付き。身も蓋もないですが、これが真理。

ITエンジニアの転職学

ITエンジニアの転職学

赤川朗

2025年10月 発行

どんな本?

「年収上げたいので転職します」と言いつつ、面接で「御社の理念に共感しまして…」と棒読みする、あの気まずい儀式に終止符を。この本は転職軸を無理やり「作る」のではなく、過去の経験から「見つける」ものだと喝破してくれます。職務経歴書の書き方から逆質問の準備、面接官が何を見ているかの解像度がぐっと上がる構成。読了後はエージェントの「市場価値」というフワッとした殺し文句にもう揺さぶられません。皮肉なのは、転職活動が捗りすぎて、今の会社に意外と居心地のよさを感じ始めるかもしれないこと。

コンピュータはなぜ動くのか第2版知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識

コンピュータはなぜ動くのか第2版知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識

矢沢久雄

2022年10月 発行

どんな本?

「で、結局CPUって中で何してるの?」と新人に聞かれて口ごもった経験、ありませんか。フレームワークは語れてもメモリとレジスタの話になると急に視線が泳ぐ、そんな自分にそっと差し出したい一冊です。タイトルがそのまま問いになっていて、CPU・メモリ・データ構造・アルゴリズム・OS・データベースまで、コンピュータが動く理屈を矢沢節でほどいてくれる。読み終える頃には、ブラックボックスだったマシンが急に親しげに見えてきます。普段Pythonで殴り書きしている処理の裏で、二進数たちが健気に働いていたと知って、ちょっと優しくなれるかもしれません。

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

絵で見てわかるITインフラの仕組み 新装版

山崎泰史, 三縄慶子, 畔勝洋平, 佐藤貴彦 / 翔泳社

2019年6月19日 発行

どんな本?

「サーバって結局何してるの?」と新人に聞かれて、しどろもどろになった経験はありませんか。冗長化、負荷分散、キャッシュ、3層アーキテクチャ……現場で飛び交う単語をなんとなく流していた自覚がある人にこそ刺さる一冊。タイトル通り絵がふんだんで、CPUとメモリとディスクの関係がスッと頭に入ってくれるのが心地よい。クラウド全盛の今でも、土台のインフラを知らずにEC2を立てるのは目隠しで料理するようなもの。読み終わる頃には、後輩への説明が三割増しでドヤれます。

達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版

達人に学ぶDB設計徹底指南書 第2版

ミック / 翔泳社

2024年8月28日 発行

どんな本?

「とりあえず動くから」で作ったテーブル設計が、半年後に技術的負債として牙を剥いてくる現象に名前をつけたい全ての人へ。正規化って言葉だけは知ってるけど第3正規形あたりで怪しくなる、ER図を描こうとして手が止まる、そんな自覚症状にズバリ効く一冊です。論理設計と物理設計の違いから、やってはいけないバッドノウハウ集まで、現場で踏みがちな地雷を先回りして外してくれる。読了後はテーブル定義書を見るたびに「これ、第何正規形?」と独り言が増える副作用あり。

精神科医が教える AIメンタルケア入門

精神科医が教える AIメンタルケア入門

益田 裕介, 株式会社Kaien / 翔泳社

2025年11月17日 発行

どんな本?

深夜2時、本番環境が燃えている横で「自分のメンタルも燃えてるな」と気づいたあなたへ。精神科医とAI支援のプロが組んだこの一冊は、ChatGPTを単なるコード生成器から、雑にグチを聞いてくれる相棒へと格上げしてくれます。認知行動療法の考え方をAIとの対話に落とし込み、自己理解やストレスマネジメントに使うという発想が新鮮。プロンプトに「カウンセラーとして」と書く前に読んでおきたい内容です。バグは直せても自分の機嫌は直せなかったエンジニアの、地味に効く処方箋。

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか

なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか

古屋星斗 / 日経BP 日本経済新聞出版

2023年11月28日 発行

どんな本?

「最近の若手は何を考えているのか分からない」と言いながら、自分が20代のころも同じことを言われていたと薄々気づいている、そこのあなたへ。この本、刺さります。「ほめて伸ばす」だけでは足りない理由を、Z世代特有の「成長不安」という概念で解き明かしてくれるのが見どころ。読み終えると、1on1で「何か困ってる?」しか言えなかった自分が、相手の不安の構造ごと理解しようとする自分に変わります。育成を感覚でやっていたのが、言語化できるようになる感覚、とでも言いましょうか。ちなみに読後に一番ダメージを受けるのは、たいてい「育てる側」の方です。